第3回みちのく歯科医療管理学会総会・学術大会報告
作成者 みちのく歯科医療管理学会会長
岩手医科大学歯学部口腔医学講座予防歯科学分野 岸 光男
開催日時:令和3年10月31日(日)12:30~16:30
大会長: 秋田県歯科医師会 会長 藤原元幸
テーマ:「コロナに負けないみちのく歯科医療管理学会」
開催場所:秋田県歯科医師会館(ZOOM配信によるWEB開催)
特別講演講師:医療法人高橋委員理事長 高橋和彦(日本糖尿病学会専門医)
参加人数: 47名
総会・学術大会の内容
第3回みちのく歯科医療管理学会総会・学術大会は、令和3年10月31日に、WEB開催の形式で、秋田県歯科医師会会長、藤原元幸先生を大会長として開催されました。昨年度に秋田県で行われる予定であった大会が延期され、今年度も準備段階では新型コロナウイルス感染第5波の最中であったこともあり、再度の延期または中止を考えました。しかし、認定医のポイント獲得機会が減少すること、そして何より会員間の交流が2年以上絶たれることを避けたいとの役員一同の思いから、WEBで開催することを決定しました。ですから、大会テーマは素直に「コロナに負けないみちのく歯科医療管理学会」としました。
不慣れなWEB学会にもかかわらず、準備段階から事務局長の大川覚氏をはじめとする、秋田県歯科医師会事務局のご尽力により、みちのく歯科医療管理学会HPを利用した広報、参加・演題登録などが円滑に行われました。また、当日の総会資料や学術大会プログラムも学会HPからダウンロードしていただく様式で、かつて、本学会HPがこれほど活用されたことはなかったと思います。さらに当日は秋田県歯科医師会館に大会長はじめ秋田県歯科医師会の先生方と特別講演講師の高橋先生がご参集くださり、ZOOMのホストを務めると同時にそこでの特別講演を配信する形式を取っていただいたため、ZOOMのみの開催にはない臨場感あるWEB大会となりました。今大会はWEB開催のため秋田県歯科医師会会員の皆様にもお声がけし、自由に参加していただきました。その結果、みちのく歯科医療管理学会会員28名、非会員19名の47名という多数の参加があり、盛会となりました。
総会では、日本歯科医療管理学会からの来賓として副理事長の藤井先生からご挨拶いただきました。藤井先生はその後、学術大会の最後までお付き合いいただきました。こころよりお礼申し上げます。
学術大会の特別講演は、日本糖尿病学会専門医である高橋和彦先生から「糖尿病の話」と題したご講演いただきました。糖尿病に関するさまざまな知見を歯科に絡めてお話しくださり、糖尿病に対する知識の幅が広まるとともに、結びでお話しされた、糖尿病治療の目標は、疾患になっても健康な人と変わらない人生を送れるようサポートすることであるという言葉に、座長を務められた藤原大会長はじめ、聴取者一同が感銘を受けたました。糖尿病治療も歯科医療同様に「生活の医療」であり、コモンリスクファクターを持つ疾患であると同時にコモンアウトカムを持つ疾患であることを改めて考える機会となりました。
続けて行われた一般口演には7演題の登録があり、2つのセクションに分けて行われました。前半のセッションの演題は以下の通りです。
1.岩淵 皐(オーラルクリニックかづの)、他:針恐怖症の1例
2.鈴木香名美(奥羽大学歯学部付属病院 歯科麻酔科)、他:知的障害を伴う自閉症患者における累計30回を超える全身麻酔科歯科治療の2症例
3.阿部小杏也(奥羽大学歯学部付属病院 歯科麻酔科)、他:無線式電子聴診器を用いた静脈内鎮静法における呼吸モニタリングの有用性
4.西田芙優子(奥羽大学歯学部付属病院 歯科麻酔科)、他:低用量レミフェンタニルとセボフルランによる全身麻酔の循環作動薬の使用頻度
麻酔や全身管理に関する演題によるこのセッションでは佐藤健一理事(岩手医科大学歯学部顎顔面再建学講座歯科麻酔学分野・教授)に座長を務めてもらいました。後半のセッションの3演題は大学附属病院での周術期医科歯科連携の紹介と考察が続き、こちらの座長は瀬川 洋 監事(奥羽大学歯学部口腔衛生学講座・教授)にお願いしました。
5.大石泰子(岩手医科大学歯学部口腔医学講座予防歯科学分野)、他:岩手医科大学附属病院における医科歯科連携の取り組み(第一報)
6.鈴木 豪(岩手医科大学歯学部口腔医学講座予防歯科学分野)、他:岩手医科大学附属病院における医科歯科連携の取り組み(第二報)
7.小関 健由(東北大学大学院歯学研究科地域共生社会歯学講座予防歯科学分野)、他:東北大学病院における口腔指示療法科の展望
このように本学会の2本柱が全身管理と医療提供体制の管理であることが改めて認識される一般口演の演題構成でした。一般口演終了後、次期みちのく歯科医療管理学会会長に就任する山崎信也氏(奥羽大学歯学部口腔外科学講座歯科麻酔学分野・教授)から挨拶と閉会の辞があり、学術大会は無事閉会しました。
皆様の協力により大きなトラブルもなく、画面越しとはいえ久しぶりにみちのく歯科医療管理学会会員が集えたことは大きな喜びでした。関係各位に改めてお礼申し上げます。


